2018.03.17 (Sat)
対応機種:PSP
ジャンル:女性向け恋愛AVG
メーカー:オトメイト
レイティング:CERO:B(12才以上対象)
キャスト
千歳:伊藤健太郎
千耶:神谷浩史
千岳:乃村健次
秦:日野聡
千鬼丸:岡本信彦

※「十鬼の絆」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社に帰属します。
※辛口・ネタバレ注意
ストーリー
時は戦国。
権力者である豊臣秀吉が世を去って一年余──。
戦国時代に終止符を打ち、多くの武将や大名の頂点にあった秀吉の死を境に、
天下の仕置きは暗雲が立ちこめていた。
人々の抗争は、やがて全国各地へ飛び火し、各国の諸大名を東西軍に分け、
天下分け目の合戦の地・関ヶ原へと駆り立てていく。
──人の歴史が大きく動こうとしている頃
世に「鬼」と呼ばれる者達がいた。
世の表舞台を人々に任せ、彼らは人目を忍び、そして歴史の影で生きていた。
主人公である涼森雪奈は、十家の鬼の頭領が属している【十鬼衆】の一員であり、
その代表である八瀬姫の護衛を務めていた。
ある日、八瀬姫は日本各地に散らばる【十鬼衆】に召集をかけ、こう言った。
「もし人間と関係を持っている者がいるなら、即刻、関わりを絶ちなさい」
人間と関わりをもっている者はいないという結果に終わったが、それでも八瀬姫は
鬼の一族の行く末を不安に思っていた。
そして、翌日、姫が何者かに襲われてしまう。
一命は取り留めたものの、瀕死の状態のまま姫は深い眠りに就いてしまった。
この事件をきっかけに、姫を襲った賊を捜索することになった【十鬼衆】だったが、
頭領たちが人と繋がりがあることが明らかになっていく。
主人公に課せられた使命は、姫を眠りから覚ます手だてを探すこと。
そしてもう一つ、姫が眠りに就く直前に主人公だけに下された最後の言葉。
—人間社会への鬼の干渉を止めること—
その二つを胸に秘めて八瀬の里を旅立つ彼女を待ち受けるものは──。
攻略順は秦→千耶→千岳→千歳→千鬼丸。
序盤から鬼の掟を破る十鬼衆ばかりなのに、「鬼は嘘つかない、約束は守る」??
ルートに入れば何故人間と関わることになったのかが分かり、概ね納得も出来るんだけど、
鬼同士の絆よりも人間が大事なのか
八瀬の里に戻り姫の意識が戻るのを待て
と主人公が相手に迫るのにうんざり。
どのルートも、人間に関わるのを止めて里に戻れ→戻らない→私もここに残る→
攻略キャラ:里に戻れ→戻らないの繰り返しだった。
恋愛描写もいつの間にかお互い好意を寄せている。
正直、乙女ゲームではなく女性向け歴史ゲームにした方が楽しめたと思う。
くっついて終わるよりもいい雰囲気の仲で別れる…みたいな終わり方やBADの方が
しっくりきたんですよね。
最後に無理矢理、好意を持たせてキスさせたように感じてしまった。
主人公が攻略キャラのそばにいること優先で八瀬の里や姫のことは
後回しにしてる印象が強かったけど、千鬼丸ルートではそういった言動もなく
ストレスなしで進められたので、無理矢理付いていく主人公は止めた方がいい…。
『薄桜鬼』の鬼の先祖を取り入れサイトやグラフィック等を見ても
お金をかけて力を入れて制作したのは分かるんだけど、シナリオが残念だった…。
以下キャラクター個別感想(プレイ順)↓
秦
他キャラのように人間と親密になることがなく、自分がしていない人間との
約束を守り一族の禍根を断ち切った…という良シナリオの筈なのに
秦ルートをやってもう~んだったのは何故だ…。
萌え袖?は良いと思う。
千耶
家康との間に主人公が無理矢理入り込んだ感あって邪魔者感が…。
息子や父親のような描写がもっとあれば良ルートになったんじゃないかな~…。
『薄桜鬼』の斎藤さんに似てるな~と思ってたけどスチルも似たようなのが
あったのは意図的なのかな。
千岳
里に戻れ→戻らないのやり取り何回やるんだ…。
何故か左近が主人公に異常に味方するし千岳も毎回主人公に押し負けてて、
しっかりしろ!!と何度か思った。
でも自分が引くあたり大人なのかもしれない。
千歳
人間と関わっていた千耶と千岳を責めてた癖に自分の事は棚に上げてた千歳。
他キャラと比べて一番濃厚に人間と関わっていたし、二人を責めた理由が
何かあるのかなと思ってたら特に何もなかった…。
何であそこまで二人を責めたんだ…?
千鬼丸
真相ルートというか主人公の秘密が分かるルート。
翁達死なないし大団円に終わるので、最後にプレイするのに相応しい。
考え方や責任の取り方を見ると千鬼丸が一番大人だったような気がする。
雪奈(主人公)
凛々しい容姿で「戦う主人公」と期待してるとがっかり。
一端な口をきいて戦場についていく割には弱いし助けられる。
人間と違って鬼は嘘つかない~と言う割には結構自分も嘘をついてる。
翁達の言うことを聞かず攻略キャラに着いていき、敵にかなわないと
必殺技を教えてくれ…身勝手過ぎる。
十鬼衆達には散々里に戻れ、と言ったのにいざ自分が残ることになると
「自分は間違っていない、掟には背いていない」
こうやって見ると主人公かなり矛盾な言動してるので、シナリオと合わせて更に残念…。