嬉々日記

S.Y.K ~新説西遊記~ ポータブル

2017.08.13 (Sun)

対応機種:PSP
ジャンル:天竺道中恋愛AVG
メーカー:オトメイト
レイティング:CERO:B(12才以上対象)
キャスト
悟空:諏訪部順一
八戒:羽多野渉
悟浄:近藤孝行
玉龍:宮田幸季
蘇芳:近藤隆

S.Y.K ~新説西遊記~
※「S.Y.K ~新説西遊記~」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社に帰属します。
※辛口・ネタバレ注意



ストーリー
小さな寺院で暮らしていた主人公・玄奘は、ある日 突然、
天界の仙人である【観音菩薩】から【三蔵法師】の使命を告げられる。
【三蔵法師 】とは、圧政や貧困に陥った当世を救う救世主として伝承されている者の名前。

突飛な話に戸惑うが、元々乱世に心を痛めていた玄奘は、
世を救う書物であるとされる 【経典】を得るため、天竺行きを決心した。

曲者ぞろいの従者を引き連れ、次から次へと起こるトラブルを
解決したり、しなかったりしながら旅を続ける玄奘。

天竺に近づくにつれ、明かされていく 旅の真の目的とは。
地上界だけでなく、天界も冥界も巻き込む【三蔵法師の旅】の意味 とは何か。

一行は天竺の扉を開き、
世界に平穏をもたらすことはできるのか――。






総合評価:★★☆☆





PS2からの移植で『西遊記』がモチーフの作品。
天竺の扉を開くには徳を積み紋章に認められなくてはならず、徳を得るためには、
助けを求める人々を救わなければならない。
天竺を目指して世直しの旅をしていきます。
『西遊記』というと某作品を思い出してしまい、登場人物もこの作品のキャラが
頭の中に出てくるので、最初は真面目キャラやチャラいキャラがこんがりました。

一話毎にOP・ED・次回予告まであり、アニメのような仕様になっています。
昔の作品なので立ち絵が正直古くさいのは否めないです。
PS2の移植だからなのか、スチルと背景がボヤけているようになってたのは残念。
モブキャラが子供を除いて少しおぶすに描き過ぎるような気が
するんだけど、ナガオカさんなのかな…。
スチルに何枚か顔どうした?というのがあったんだけど、
アイキャッチとオトメイトブログに上げていた絵の方が断トツ上手だった…。

システムについて
・主人公は三蔵法師の『玄奘』から名前変更不可
・MAP画面で(クイック)セーブ出来ない
・移動先でどのキャラがいるか分からない
・インストールデータなし
ジージー音が鳴る


MAP画面で(クイック)セーブ出来るようにして欲しかった…。
いちいちバッグログで戻るの面倒だしバッグログもワンボタンで
開けないのも地味に手間がかかる;
あと攻略はかなり難しいです。
エンディングが25個、分岐点も前の方にあるので時間がかかり、回収が大変でした。
MAP移動もあるので選択肢までスキップしてればいい、という訳にもいかずめんどくさかった…。
そろそろオトメイトは選択肢までの一括ジャンプ機能付けて欲しい。



玄奘の前世である金蝉子。
地上を守り天冥戦争を終わらせた存在ですが、私は金蝉子の言動に
肯定出来ないので、この物語の元凶と思ってしまう。
釈迦如来の力を奪った事を言及されると、「天冥戦争を終わらす為、仕方ない」と
庇われたり、「師を裏切っても後悔していない」、生まれ変わりの玄奘も
「自分の決めた道を進んだ金蝉子を尊敬する」発言。
他のキャラが何かしらの問題を起こした時に玄奘、他キャラから
責められるのに玄奘と金蝉子にはそれがないんだな…と思うと更に批判的に;

玄奘に好感を持てなかったのは綺麗事を言うから、というだけでなく
私が敵側を好きになること・感情移入してしまうことが大きいんですよね。
前はそれほどだったけど、歳を重ねる事にダークサイド推し…。
ちなみに観音菩薩と二郎真君は冥界を滅ぼそうとしていて、
それに仙としての信念はなく正しい訳ではないです。
まあ主人公が負けて、敵の思い通りで終わるなんてBAD ENDになってしまうのでね;

怪しいと思ってたけど、やっぱり観音菩薩がラスボスか~…と思ってたら
ルートによって敵キャラ(関わるキャラ)が違いました。
二郎真君に関しては、ああ、そうか…。まあそういうことしそうだよねと納得感。
BAD?も気合い入れて作られてたな…(笑)
ところで…あの羽根攻撃出来るのか…。
それにしても観音菩薩のダジャレは必要だったのか…。


初回ルートクリア後、正直「つまらない…早く終わらそう」と思ったのですが、
ルート周回毎に面白くなっていきます。
私は八戒ルートから面白くなっていきましたが、一番面白かったルートは隠しキャラの蘇芳ルート。
他キャラのようにもう少し凝った服装でも良かったのではないかと思うけど、
『蘭花』との対比的に蘇芳には合ってるのか。
おまけも充実してました。【裏】次回予告、危うく見逃すところだった…。
CZのおまけも充実してたけど、戦隊ものとかここから受け継いでたのね…。
以下キャラクター個別感想(プレイ順)↓





悟浄(CV:近藤孝行)
観音菩薩の青年姿に一番の衝撃を受けたせいか悟浄の話が正直薄れてしまった…。
一番の常識人かと思いきや酒癖悪かったり性格的に一番付き合うの大変なんじゃ…。
BADに笑ってしまったんだけど、攻略キャラとして惨め過ぎるw

玉龍(CV:宮田幸季)
キャラが変わっていくという展開は予想出来るんだけど、
銀閣との会話がきっかけ、というのが良い。このルートで銀閣の好感度も上がった。
玉龍とは恋仲というよりは保護者みたいだけど玉龍とはこの関係性が合ってる。

八戒(CV:羽多野渉)
他キャラルートでも窺わせていた八戒の正体が明らかに。
ただ尻尾の謎は分からずじまい…。
裏切りに関しては八戒だけではなくナタク・木叉・二郎真君の話が関わってくるので、
そっち側の方が印象強くなってた。天界の怖さをじわじわ思い知るルートでした。

蘇芳(CV:近藤隆)
今までとは違い冥界側からの視点ルート。
蘭花』として接している時も好きだけど男の時のギャップと近藤さんの演技良かったです。
蘇芳に惹かれる描写がすごく自然だし、同じ想いのはずなのにお互いの道が交わらない…
ロミジュリ展開いいですね。
自ルート以外の後半では空気になるけど隠しキャラだから仕方ないのか…。

悟空(CV:諏訪部順一)
じわじわ匂わせていたキャラだと思ってたので、悟空の正体に驚きました。
それ以外では正直、二郎真君の方に集中してしまった…。
玄奘とはケンカップルになるのかな?メインヒーローだけど
玄奘のことをどうして好きになったのか一番分かりにくかったように感じる。

玄奘(主人公)
寺院で働いていたというので、真面目で礼儀正しいのだろうと
最初から安心していたのがまずかった…。
綺麗事ばかり言うし、従者として旅に付いてきてくれた人物に「使えない」発言。
守ってもらう立場なのに上から目線・棘のある発言が多くて苦手でした。
同じライターということもあり、CZの撫子(心中の描写)と似てたけど、
撫子は魅力的に描かれてました。





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