嬉々日記

マスケティア 【トレヴィル】感想

2013.04.07 (Sun)
マスケティア (通常版)
アイディアファクトリー (2011-07-07)

ラスボスことトレヴィル攻略。
復讐と恋情の間で揺れる苦悩、葛藤…
事の発端も分かりましたし見どころ満載の√でした。



◆トレヴィル(CV:川田 紳司)
※ネタバレ注意



主人公の担任で芸術学科の教師。
異形の者に襲われた主人公を救い、学園へと導いた。
主人公の事情を唯一、知っている人物であり、真実を掴むために協力し、相談役となって支える。
人当たりもよく多芸多才。


リシュリュー√でトレヴィルの正体・裏でしてきたこと諸々が分かりましたが、
トレヴィル√では彼の過去や目的が明らかになりました。
かつてコンスタンスに想いを寄せていたトレヴィル。
コンスタンスの死に関わった人間全てをゲーム感覚で殺させ合い、復讐しようとしていました。
さすが悪魔、やることがまさに悪魔の所業…。
ダルタニアンの父親・カステルモールを手にかけておきながら
優しく協力する振りをして近づいたり、15年前ダルタニアンに呪いをかけたり。
カステルモールの殺し方もね…ほくそ笑んでたし、ダルタニアンが疑うように
ロシュフォールの指輪を置く…。
黒装束の男がトレヴィルなので根源なんだろうな、とは思ってたけど
予想以上に酷いことしてた;

しかし目的のために銃士隊との恋愛を勧めていたけど、結局自分が
復讐相手のダルタニアンに惹かれていくわけですよね。
殺さなければならない相手を好きになってしまう、というシチュは王道だけどやっぱいいな。
ダルタニアン…///…ハッ私は何をやってるんだorz」みたいなことが
結構あるのですが、トレヴィル先生、頬染め過ぎww
リシュリューから昔の話や悪魔のことを聞いて混乱しているであろうダルタニアンを
心配するも、「トレヴィル先生がいるから大丈夫」。
そんなダルタニアンにトレヴィルは、こう言います。

……ダルタニアン。
私と恋をしないか?

……え…………
私と恋をしよう。

トレヴィルは「利用する目的があって近づいただけ。
ダルタニアンに気持ちはない」と自分に言い聞かせます。
もう気持ちがだいぶ揺れ動いているように見えるよ、トレヴィル先生…。
ダルタニアンとコンスタンスを重ねてしまったような場面もあったし。
ダルタニアンも真相を知るまでは、と少なからずトレヴィルに好意を持っています。
まぁ親身に相談に乗ってあげたり、好意を持たせるようにわざとそう仕向けてるのですが;

そしてトレヴィルはリシュリューに塔の開錠の方法を教える代わりに、
銃士隊を殺せという条件を出します。
アラミスがうすうす勘付いているのを察し、銃士隊抹殺を企てる…。
一番最初にアラミスを殺した方がいい、と勧めてきたりもする。

アンヌは三銃士を操りリシュリューを討つ、そして自分はリシュリューを操り、アンヌと対峙する。12月31日という期限をつけ、その日までにリシュリューを倒せなかったら、自分がアンヌを殺す

というゲームをすることを過去にトレヴィルと交わしていた。
これではリシュリューに有利なので公平を保つため、アンヌには条件なしに
バッキンガム塔の鍵がダルタニアン自身だということを教えます。
うーん。。まさにトレヴィルによってゲームなんだなぁ、と。
復讐するのが目的ですがバッキンガム塔の鍵を餌に動く“駒”で楽しんでる。
それで動く方もアレなのですが、やはり前世の復讐や自分の命が懸かってるし。
さすが悪魔…。やることえげつない。

しかしその後銃士隊が死んだ時に悲しむダルタニアンを抱きしめ、
泣きやむまで傍にいてあげる。
条件通りに銃士隊を殺したのでリシュリューに
バッキンガム塔の鍵について教えなければならない。
しかしトレヴィルは、バッキンガム塔は12月31日正午にシュバリエの剣を
鍵穴に挿せば開く、バッキンガム塔の鍵とダルタニアンは無関係だと嘘をつく。
悪魔は契約に縛られ反すれば、その身は業火に焼かれ、死の苦しみを味わうのだとか。
契約を破ったトレヴィルは地下の迷宮にあるコンスタンスの棺を前で苦しむことに…。

(君と結ばれることなど あり得ないのに……)
(狂おしいほど君が恋しい……)


当初はダルタニアンを苦しめるという目的。
予定通りに事が進んでいるのに面白くないし、ダルタニアンを守って
自分も苦しむことになる。

条件通りにロシュフォールを殺したリシュリューにアンヌを引き渡す。
アンヌを葬った後、リシュリューは復讐の連鎖を止めるためにトレヴィルと対峙しますが惨敗。
そしてトレヴィルから復讐相手以外のダルタニアンのもう一つの役割を聞かせられる。
12月31日、『好機の日』とは魔力が解き放たれる日。
その日にコンスタンスを復活させる儀式を行う。
300年もの眠りからコンスタンスを目覚めさせることが最終目的
だった。
コンスタンスへの想いを聞かされ、父親の仇であるトレヴィルをそれでも想わずにはいられない。


そして、31日までと限定付きで始まった『恋人ごっこ』。
「トレヴィル」と名前で呼ばせたり、一緒に料理したりと穏やかに過ごしていく。
本当の恋人のように過ごす2人。トレヴィルも優しいんだよね~。
いよいよ『好機の日』が訪れるけど、動こうとしないトレヴィル。
最後に言いたいことは、と聞かれダルタニアンは、
「良心の呵責とか、後悔とか全部忘れて幸せになってください」と答える。

君は最後まで……私を気遣ってくれるんだね。
でも私は悪魔だ……良心の呵責や後悔などありえない……

……恋人ごっこは終わりだ。
たった今、君と私は仇同士……憎しみあっている二人だ。
私は君への怒りと悔しさを呼び起こし、儀式をとりおこなう。
すべてを賭けた復讐を今、果たす。
でも……



愛してる。
…………!
愛してる……
愛してる……!

……分かってる……叶わぬ未来だと……
すべて私が決め……私が進めてきたこと……
それでもダルタニアン……君を愛してる……
これが……最初で最後のキスだ……
 


川田さんボイスにやられた…'`ァ(*´д`*)'`ァ
トレヴィルはダルタニアンを殺して復讐の連鎖を終わらせるのではなく、
ダルタニアンを生かして、自分自身の手で終わらせることを決める。

「復讐に巻き込んだ数々の命を前に自分だけ未来を紡ぐことはできない」
「ダルタニアンの前から消え地獄に堕ちる覚悟」


こう言い、抱きしめ合っている2人のところへルイが現れ…
アンヌの仇としてトレヴィルを斬り、トレヴィルは消えてしまう。
ルイ…(゚ロ゚ノ)ノ!そういえばルイの存在をすっかり忘れていた。
ダルタニアンは一度剣を持つけど、「復讐はもう終わり」と剣を下ろす。
そしてダイヤに来世でまた出会わせて欲しい、この事件で
命を落とした人達が今度は笑って再会できるようにと願う。

そして百年後…。
シュバリエ島は観光地になっていた。
悪魔が出没したというミステリースポットととしても有名なんだそうです。


結婚を控えたダルタニアンとトレヴィルの姿がありました。
転生して結ばれたんですね。
ガイドのプランシェ、名前はありませんでしたが、パトリックとミレディと思われるキャラもいます。
他のキャラはどうなったんだろう。
ちなみにBAD見ましたが、これは隠しキャラ√の冒頭につながるENDでした。
隠しキャラ√を終えてから見たので、こういう結末もあったのかとなかなか感慨深い。
真相が分かるとあって見ごたえのある√でした。
トレヴィル√面白かったです。
次はいよいよ隠しキャラ。