嬉々日記

CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ Portable

2012.01.08 (Sun)

対応機種:PSP
ジャンル:君と壊れた世界を生きるAVG
メーカー:オトメイト
レイティング:CERO:B(12才以上対象)
キャスト
海棠鷹斗/神賀 旭:浪川大輔
加納理一郎/放浪者:前野智昭
英 円/ビショップ:鳥海浩輔
西園寺寅之助/反逆者:杉山紀彰
時田終夜/哲学者:石田 彰



※ネタバレ注意



ストーリー
2010年、秋。

都内にある私立学校「秋霖学園」の初等部に通う、小学6年生の主人公——九楼撫子。
幼馴染の理一郎と共に比較的穏やかな学生生活を過ごしていたが、
一時期から彼女は毎日のように不思議な夢を見るようになる。
——それは暗く陰鬱な、赤と青に彩られた黒い空が覆う荒廃した世界の夢だった。

そんなある日、撫子と理一郎は新任教師・神賀旭に呼び出される。
同じく教室に呼び出されたのは、他のクラスで問題児と噂される生徒や下級生を含め、計6名。
そこで先生が告げたのは「問題児である君たちに、課題を与えます」という言葉だった。

即席の仲間達と共に、先生に与えられた課題をこなさなければならないことになったメンバー。
四苦八苦しながらも充実した学校生活を送る裏で、徐々に現実を侵食していく謎の数々。

そして、それらに翻弄される撫子の前に現れたのは、夢の世界で会ったはずの人物だった。

どこか見覚えのある面影のとの出会いによって、運命の歯車は廻りだす——。





総合評価:★★★★






攻略順
理一郎→寅之助→終夜→円→鷹斗

すごく面白かったです。PSPに移植されると知った時はテンション↑↑
速攻プレイしましたよ。公式サイトを見てても思ったけど雰囲気がとても好み。
設定等最初は少しややこしく感じるけど、すぐに物語に入り込める。
サイトやジャケットを見て勝手にこの姿が10年後の彼らになるものだと思ってました。
小学生だった世界と大人になった10年後の世界は=(イコール)の世界ではなく、
要はパラレルワールドだったんですね。
なので当然、一部のキャラは撫子のことを知らないし、
CZメンバーが仲良くないどころか敵対している。
これちょっとショック…あんなに仲が良かったCZメンバーが殺伐としているんだもんね…。
(主にトラが)

パラレルワールドではなく、CZメンバー周知の世界で同じ運命を辿ったら
それはそれで面白そうだと思うんだけどな~。
すごい泥沼になりそうだけど。

帰還EDと残留EDがありますが、私は帰還EDの方が好きですかね。
帰還EDは彼を置いていく形になるので、BADにも見えるのですが;
何より帰還Verの後日談がすごく好き…。
小学生時代の無垢な頃とは違い、いい感じにめんどくさい大人になっている彼ら。
キスの描写にすごいドキドキしてしまった…。
帰還、残留、両方の後日談がありクリア後も楽しめます。
唯一残念だったのはデフォルト名の「撫子」呼びがなかったことですね…。





EDの「そしてまた、ここから」本当にいい曲…。
CZはイメージソング含め名曲揃いなんですよね。購入しましたがヘビロテです。
このジャケットのレインを見ると色々と思うところが…。
以下キャラクター個別感想↓





理一郎/放浪者
小学生の頃は仏頂面で冷たい態度を取られるのですが、どうやら素直になれなかったらしく。
まあお年頃な時期だもんね。
今まで素直になれなかった分大人になったりったんの甘いこと甘いこと…。
SSの撫子父とのやり取り面白い(笑)子供の頃から知ってる男だからこそ厳しくなるのか…。

寅之助/反逆者
両方の世界でも暴力的なのですが、10年後は有心会に属しているということもあり、
すごく猟奇的。髪を切られるシーンはショックだった…。
しかし一番はトラの父親にされるBAD…。不良×優等生いいな~。
けど帰還EDは案の定BADだし、後日談でも撫子父に反対されるし一筋縄ではいかないカップル。

終夜/哲学者
真相に関わる√です。
髪形は小学生時代の方が好みなんだけど、こちらの方が本来の髪形なんですね。
大人になっても殿口調は健在。
設定上、他キャラとは違う展開。終夜の場合はどちらのEDでも切ない。
帰還した方が幸せなのかな…どうなんだろう。

円/ビショップ
10年後の見た目と中身のギャップがすごい。でもブラコンなのは変わってない。
いつ頃から糸目になるんだろう?
小学生時代の「央の言うことは絶対」なやり取りすごく好きです。
撫子とはケンカップルなの可愛い~。ツンツン言いながら撫子のこと大好きだもんね…。
焼きもち妬きだから撫子苦労しそう…。

鷹斗/キング
真相√でもあるので、最後のプレイ推奨。
撫子が目覚めなくなり病んでしまった鷹斗。そうして世界を壊してしまった。
ずっと撫子の目覚めを待っていた鷹斗だけど、実質鷹斗の想い人である撫子では
ないのにいいの?と思ってしまって…。
そこら辺モヤってたけど恋愛描写は良かったし、だからこそあの「帰還EDの最後」だったのかな。
小学生の頃から撫子一筋。切なくなる程一途なんですよね…。

レイン
事の発端。多方面から恨まれて当然なのに憎めない。
色んな人を不幸にしてもレイチェルにまた会いたかった。
どんな天才でも一度死んでしまった人は蘇らせることは出来ない。
鷹斗なら、と思ったけど最初からレインも分かっていたはずだよね。
『きみのいない世界なんていらない』
この作品のキャッチフレーズですが、レインのは英語Ver。
これは鷹斗だけの言葉だけではなかったんですね。
最早サブキャラではなく、CLOCK ZEROにおいて中核になる重要キャラですよ。
レインの話し方癖になるんですよね…。
松本さちさんの青年ボイスもっと聞きたい。